小倉/北九州 観光情報 STAR TRIP：ハニー珈琲 小倉店

極上の味で多くのファンを持つ福岡発の「ハニー珈琲」。すでに福岡市内や大分で12店舗展開していますが、「小倉店」は北九州エリアで唯一のお店。フルサービスのカフェを併設し、コーヒーの試飲はもちろん、ドリンクのテイクアウトにも快く対応してくれます。

場所は、JR小倉駅南口（小倉城口）を出てすぐ左手にあるタワービル「ガーデンシティ小倉」の１階。スターフライヤーが発着する北九州へのバスが往来する小倉駅バスセンターのすぐ近くです！

３面ガラス張りで開放感あふれる店内は、ブラウンを基調としたスタイリッシュな空間。一歩足を踏み入れるとコーヒーの香りがほのかに漂い、一気に寛ぎの世界へ誘われます。

ハニー珈琲は、スペシャルティコーヒーを福岡に初めて紹介した先駆け。2001年から取り扱い、その存在と魅力を福岡で広めたことで知られています。
スペシャルティコーヒーとは、「日本スペシャルティコーヒー協会」が定めたカッピング（＝テイスティング）で100点満点中80点以上の評価を受けたコーヒーのこと。豆の栽培管理や生産処理など、すべての過程で品質管理が徹底していることも必須です。

とはいえ、お店は堅苦しくない雰囲気で、厳選されたコーヒーを気軽に飲めるのが嬉しいところ。

スペシャルティコーヒーは豆のオイル分に旨味が凝縮されているため、丸ごと堪能できるようにフレンチプレスで淹れています。

バリスタおすすめの1杯は、ゴールドラベルの「ロス・ピリネオス」(1,200円)。

使っているのは、中央アメリカの国・エルサルバドルのテカパ地区で採れるコーヒー豆。専用タンクに二酸化炭素を注入し、酸素を追い出した状態で発酵させていく「カーボニック・マセレーション」という、主にワイン醸造で用いられる高度な技術で加工しています。

口に運ぶと、マンゴーなどの完熟した甘い果物を連想させるテイスト。この豆の取り扱いは日本ではハニー珈琲のみ、という希少価値の高さも見逃せません。器は艷やかな漆（うるし）塗り。薄創りなのに保温性は陶器に比べてとても高く、柔らかな飲み口で味の特徴を伝えてくれます。

ゴールドラベル、シングルオリジン、オリジナルブレンドをオーダーした際は、久留米黒棒本舗の「えんどう豆のかりんとう」と、注文したコーヒーの説明カードが添えられお店のサービス精神も満点！

漆塗りのカップは全５色。お客さまの雰囲気に合わせて、バリスタやスタッフさんが選んでいるのだとか。（自分には何色が運ばれてくるのか、密かに楽しみですね）

美しい彩りの「パストラミサンドセット」(1,200円)は、ブラックペッパーが効いた贅沢な燻製ハムとニンジンのマリネ、紫キャベツ、上質のクリームチーズをソフトブレッドでサンド。

セットは、ドリンクに加えてミニソフトも付きます。こちらは"ソフトクリーム界のフェラーリ"と称されるイタリアの「カルピジャーニ製」のマシンを使い店内で作っています。きめ細やかでなめらかな舌触りは、まさにとろける美味しさ。

コクのあるキビ糖を用いた「手作りレアチーズケーキセット」(1,000円)。

優しい食感のチーズケーキで、ベース生地のシナモンクッキーとお皿に描かれたチョコとベリーのソースがアクセントに。こちらもミニソフトとドリンク付きです。（単品オーダーも可能）

すっきりとした飲み口で人気の水出しアイスコーヒーをはじめ、カフェラテ、キャラメルラテ、エスプレッソトニックなども揃っています。ブレンド（600円）は甘み・苦味・酸味のバランスが絶妙で、お店の自信作。

アイスドリンクは、北欧デンマーク生まれのキッチンブランド・BODUM（ボダム）の二重グラスで提供。中に浮かんだ氷が溶けにくく、冷たさが持続します。
また、朝の10:00〜11:30までの時間帯は、シングルオリジン（※生産地や収穫時期、品種等をある程度特定できるもの）のドリンクが全て20％OFFに！朝の清々しい空気の中でいただくのも良さそうですね。

「どうやって豆を選んだらいいか分からない」という方もご安心を。ハニー珈琲では、毎朝オープンから店頭に試飲用のコーヒーが並べられています。風味をしっかり感じられるように、あえて常温で置かれています。買う前に試飲できるのは嬉しいですね。

バリスタやスタッフさんに相談したり、産地や標高、精製方法などが書かれた説明カードをチェックしたりしながら、自分好みを見つけましょう。

世界中から厳選された豆は、自宅用はもちろん、お土産や親しい人へのプレゼントとしてもおすすめ。
紅茶のティーバッグのようにお湯の中にポンと入れるだけの便利なバッグタイプもあります。忙しい朝や午後の仕事のブレイクタイムはもちろん、"淹れるのは得意じゃないけど本格的なコーヒーを愉しみたい"という方にもおすすめです。

約20年前にスペシャルティコーヒーと出会い、その味わいと奥深さに開眼したというハニー珈琲の代表・井崎克英さん。美味しい豆のためなら世界各地の農園まで出かけ、納得のいくものだけを仕入れています。その目利きぶりは評判となり、名誉ある国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス」の国際審査員に初期の頃から抜擢されています。

井崎代表の想いは広がり、福岡でのコーヒー文化はそれまで以上に花咲きました。今もバリスタ達は競い合って腕を磨いています。

店舗統括マネージャーの井崎康英さん（写真・左から２番目）も、１年のうち３分の１ほどは各国の農園に出かけているとか。
「足を運んでくださるお客様やスタッフさんたちの感想を農園主に直接伝えて、一緒により良いコーヒーづくりを目指しています」と明るい笑顔で話します。

コーヒー好きのスタッフさんが集まったお店はあたたかな雰囲気に包まれ、メニューには海外の農園の写真や農園主からのメッセージが紹介されています。世界各地の農園と信頼関係を深めながら最高の一杯を追求していることが伝わってきました。

１杯のコーヒーに秘められた、さまざまなストーリーが生み出す驚きや感動。その奥深き世界を体感してみませんか？