砂鉄を原料に、木炭を燃焼させて鉄を作っていた江戸時代の製鉄所の跡。日本の伝統的な製鉄方法は、鉄の原料である砂鉄と燃料の木炭を炉に入れ鞴(ふいご)を用いて行います。この時に使う炉を「たたら」と言います。
宝暦期(1751〜1764年)の8年間、文化・文政期(1812〜1822年)、幕末期(1855〜1867年)の3回操業していました。原料の砂鉄は島根県から北前船を利用して奈古港に荷揚げされ、荷駄で運ばれていました。ここで作られた鉄は、幕末に萩藩が建造したことで有名な軍艦「丙進丸」にも使用されています。
主要施設(元小屋・高殿・砂鉄掛取場・鉄池・鍛冶屋等)の遺構がよく保存されており、建物跡などの遺構が露出した形で整備されています。
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