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日本のチカラ
生きがい ~障がい者支援の現場から~
© 大分放送/企画:民間放送教育協会
大分県別府市にある「別府リハビリテーションセンター」。病気や事故で脳に損傷を負い後遺症のある人が、自立した生活を送れるよう、さまざまな訓練をおこなう施設です。施設内の「障害者支援施設にじ」では、日常生活のリハーサルの場として、掃除や洗濯など身の回りのことは利用者自身で行っています。2019年から「にじ」のスタッフとして働く和田大輔さん(46)。38歳のとき脳出血を発症、右片まひと失語症の障がいがあります。発症後しばらくは自分が社会復帰するのは無理だと思っていました。和田さんの就労につながった訓練が「就労移行支援」というプログラム。施設内の清掃やパソコン作業などを仕事に見立て、週5日、集団の中で働くリズムやスキルを身につけていきます。今春スタッフとして新たに加わったのが黒木利昭さん(40)。黒木さんも和田さんと同じ障がいがあります。リハビリ中、訓練プログラムのひとつ革工芸に興味を持ち、独学で技術を磨きました。「人に革工芸を教えたい」というのが黒木さんの目標です。少しずつ社会復帰をはたしていく和田さん、そして全力でサポートするスタッフ…笑顔あふれる日々を見つめます。