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日本のチカラ
亡き兄、そして厳格な父へ… ~静かな決意と山梨マンゴー~
© 山梨放送/企画:民間放送教育協会
南国のフルーツとして知られるマンゴーを山梨県で栽培する、守屋紀洋さん(31)。農業初心者でありながら、栽培3年目、過去の失敗を活かして収穫量も売り上げも大幅に増加。地元でも注目を集め、レストラン・結婚式場でも使われるように。頑張れる背景には家族の存在がありました。小学6年生で母を亡くし、厳格な父に育てられた守屋さん。「父に認められたい」という気持ちが理由の一つ。もう一つは1年前に亡くなった兄の存在。兄は脳性まひの障がいがあり、発語はできず、日常生活に介助が必要。マンゴーの仕事なら作業が細分化できるので、兄と一緒に働くことができるかも…と考えました。しかし兄が突然他界。「兄と働きたかった」という後悔…守屋さんは新商品の開発に取り組みます。自社マンゴーを使った果汁100%ジュースはシェフのお墨付き。完成したジュースのラベルには、兄からとった「雅」の一文字がデザインされています。亡き母・兄と厳格な父への思いを胸に奮闘する、若手マンゴー農家の物語です。