「世界初」、飛行中の機内で行うプラネタリウムフライト。
入社4年目の私には、大きすぎる夢だったのかもしれない。
しかし、挑戦的なスターフライヤーだからこそ、会社全体で‘’スターフライヤーらしさ‘’を追い求めることができたからこそ、新しい飛行機のエンターテインメントとして実現することができた。
15周年の小さい会社だが、これから先も大きな夢をもって、新しいスターフライヤーを創り上げていきたい。

お客様が輝くためのホスピタリティを提供したい、お客様と共に輝きたい、あらゆる感性を刺激し、ヒトの記憶に残るスターフライヤーでありたい。
2006年のブランド戦略導入時からずっと、モノから直接くる機能的ベネフィットだけでなく、感情的・情緒的ベネフィットの実現に向けて、お客様・社員に「好き」という感情が芽生える価値を創造する企業を目指してきました。これまでもこれからも、人が輝くスターフライヤーであり続けたいです。

当社初の国際定期路線は2012年7月就航の北九州―釜山線でした。
朝9時に出発して夜21時に日帰りでも帰って来られる手軽さが当時は画期的でした。
介護や育児で泊まりがけの旅行がなかなか出来ないお客様が「日帰りで海外に行けるなんて夢のよう」とお話されたことを覚えています。新たな提供価値をお届けできたことを感じた瞬間でした。コロナ禍が終わって、また海外旅行を気軽に楽しめる日が来ることを願っています。

【トレーニングセンター設立】2012年にスターフライヤーのトレーニングセンターが完成しました。
以前は会議室に椅子を並べて行っていた訓練も、モックアップで本番さながらの実習ができるようになりました。
私は教官として数々の訓練を担当しましたが、当時の訓練生は現在チーフパーサーやインストラクターとして活躍しています。これからもお客様に安心感やスターフライヤーらしいホスピタリティを感じて頂ける客室乗務員の育成に努めたいと思います。

機上でのお客様の時空間を上質なものにしたい。
その為に提供品は質にこだわりたい、との思いで、スペシャリティコーヒーショップのタリーズを。しかし当時は、つてもなく、フランチャイズ募集のサイトからコンタクト！今思えばなんとも大胆です（笑）
無事契約にこぎつけましたが、まだ「とんでもない（飛んでもない）航空会社」に賭けてくださったタリーズコーヒージャパン創業者松田公太氏との固い握手は忘れられないキラキラな思い出です。

事故・重大インシデント発生件数「ゼロ」。
それはこれまでもこれからも私たちスターフライヤー社員とお客様との大切な約束です。
毎日、1便1便を丁寧に飛ぶ。その積み重ねがスターフライヤーだけの運航品質であると信じています。
飛行機の「軽さ」が社員に重くのしかかったこの１年、１６年目はまたスターフライヤーに乗りたいと思っていただけるよう変わらぬ運航品質と変革するスターフライヤーであり続けます。

2006年3月16日当日はあいにくの悪天候での船出。そして記念すべき就航当日でのまさかの欠航発生。
記念すべき当日は、新空港開港としての御祝ムードと欠航対応とが交錯する何とも不思議な光景。
これも今振り返るとスターフライヤーらしいと言えばらしかったかも。
私は羽田空港での就航対応。新しい仲間とともに不慣れな中での欠航臨客対応に大荒わ。
北九州空港とは一転、羽田空港では就航初号機を眩しいほどの朝日とともにお出迎え。あの光景は今でも私の心に刻まれてます。

この北九州という新たな地で業種関係なく多くの仲間の参画で成り立った会社。幾多の別れと出会いを繰り返して今がある。
仲間として関わったスターフライヤー社員の皆様、そして、苦しい時代から支援いただいた、自治体、株主・企業、そして関係企業様すべてに感謝。

就航10周年の時も自問した「スターフライヤーらしさ」、この数年で社会の変化と情勢は大きく変貌したことは事実。
肯定と否定とが幾多に交錯し、困難に直面する会社の未来をどう描くか？
大手ではない、LCCではない、そして単なる航空会社ではないと信じる仲間とともに、この会社だからこそできる新たな事業領域での展開を創造したい。

15年の間に就航地が増え、沢山のお客様にスターフライヤーを知って頂く機会も増えました。
いつもフライトを利用して下さるお客様はもちろん、今すぐに飛行機での移動は難しくても色々なかたちで応援して下さる皆様に日々感謝しています。
大手でもLCCでもない柔軟な対応で皆様からのご期待に応えられるスターフライヤーでありたいと思います。

私が新入社員の頃、国際線のロビー業務をしていた際、韓国籍のお客様がホテルに忘れ物をしたと韓国語と英語で話かけられましたが私の稚拙な語学力ですぐに理解することが出来ず、対応に時間がかかってしまいましたが出発前に忘れ物をお渡しすることができ安堵していました。
すると帰国後お礼のメールを頂き言葉が上手く伝わらなくても気持ちが伝わったことがとても嬉しかったことを今でも鮮明に覚えており、この出来事が今でもグランドスタッフを続けられている原動力になっています。